kiik mug のすすめ
2021.11.21
今日はkiik mugについて改めて書いてみたいと思います。
ある方のアイディアでイメージ制作が始まったのは2016年のこと。
そのお方とは、プロ登山家の竹内洋岳さんです。
ヒマラヤ8,000m峰を14座制覇されています。
フィールドで贅沢をするというコンセプトでしたが、贅沢ではなく普通に使える器を目指して作ってきました。高級品ではなく工芸とアウトドアギアの融合といった感じです。
工芸品はもともと使うもの、使ってこそ素材が生きるのです。
壊れそう!という先入観も違います。
マグを作るにあたり、一番良い仕上げ(ハイエンド)のものを作ろう、丈夫でできるだけ軽いものを! と、1つ1つ手を抜かずに制作しています。
細かいこだわりや技術を話すとかなり長くなりますので、なるべくまとめてお話しすると、、、
木材のセレクト→ 国産みずめ材
一流の木地師さんにお願いしています。
強度は保ちつつ薄く轢いて軽量化
漆下地→ マグ内底部は布着せ(伝統のやり方で、割れ防止になります)
砂の下地でさらに補強
塗り→ 中塗り途中までは中国産漆を使用、後半からは国産仕上げ
国産漆は大変貴重なものになりました。
内側は錫の粉を蒔いています。
金属面ですが口当たりはまろやかです。金属臭はしません。
※使い始めは漆の匂いが気になることがありますが、時間とともに消えていきます。
使い方は自由!!
山での飲みのもはもちろんのこと、一番のおすすめは主菜を入れて楽しむことです。
野点でお茶を楽しんでいただいている方もいます。
熱いものもすぐに持てるので火傷の心配もありません(注意は必要です)
そして漆には殺菌作用があります。
匂い移りも少ないので水の貴重な山頂ではとても便利です。
お手入れも簡単です。
普段使いでは、他の食器と同じように使って大丈夫です。
洗剤もok、スポンジ洗いもok、多少のつけ置きもok!!
NGは電子レンジ、食器洗い乾燥機と研磨剤洗剤や研磨剤スポンジの使用!
こちらはご注意ください。
しかし、万一壊れてしまっても修理ができます。
燃えてしまわない限りほとんどの修理が可能です。(その他不可能な場合もございます)
メンテナンスをすれば一生使えます。
素材が自然のものなので環境にも優しいです。
長い期間外に置いてしまうと土に戻りますのでご注意ください。(大袈裟です)
1つ1つ手作りですので、多少の色の違いや刷毛目や重さなどなど個体差はございますが、
使えば使うほど手に馴染み愛着と漆の艶が出てきます。
kiik mugは使わないとわかりません。
ご縁があれば1アイテムとして使ってみてください。
きっと長いお付き合いができると思います。